たいようブログ

鍼灸治療って、実際なにをしているの?

当院は
整骨鍼灸院たいよう
という名前の通り、はり・きゅう治療も行っています。

でも、よく聞かれます。

「はり・きゅうって、何に効くんですか?」

実はこの答えは、施術者によって少し違います。

東洋医学的に考える先生は
「経穴(ツボ)を刺激し、気血の流れを整える」

と説明します。

私はというと、
東洋医学の視点も尊重しつつ、
どちらかというと西洋医学的な考え方をベースにしています。


治すのは、私ではなく“身体”

私の考えはシンプルです。

身体を治すのは、私ではありません。
治すのは、その人の身体です。

私の役割は
回復できる環境を整えること。

痛みが長引くときは、

・血流が悪い
・神経の興奮が続いている
・組織の修復がうまく進んでいない
・動きのバランスが崩れている

など、回復しづらい状態になっています。

そこを整える。

これが基本です。


炎症は「悪」ではない

ここ、少し大事な話です。

実は、身体が一番修復モードに入るのは
炎症期です。

ケガをすると

「ここを修復しろ!」

というシグナル(サイトカインや成長因子)が大量に放出されます。

例としては:

  • IL-6(インターロイキン6)
  • TNF-α
  • NGF(神経成長因子)
  • 各種成長因子(VEGFなど)

炎症反応は
単なる痛みの原因ではなく
修復のスイッチでもあります。

しかし、慢性化すると
この修復シグナルが弱まり、
「なんとなく治らない状態」が続きます。


鍼は“軽い刺激による再起動”

ここで鍼の出番です。

鍼を刺すと、局所に微細な損傷が起こります。

これは大きなケガではなく、
極めてコントロールされた微小刺激です。

すると身体は

「ここを修復しろ」

という反応を再び起こします。

実際、研究では鍼刺激により

・血流の増加
・内因性オピオイド(βエンドルフィンなど)の放出
・神経伝達物質の調整
・抗炎症性サイトカインの調整

などが報告されています。

つまり、

鍼は
「壊す」のではなく
「修復モードを呼び戻す刺激」

と考えています。


お灸は“持続的な血流改善”

お灸は、微小な熱刺激を与えます。

軽度の炎症反応が起こり、
血管が拡張し、局所循環が改善します。

熱刺激により:

・ヒートショックプロテインの誘導
・血流増加
・免疫反応の活性化

などが報告されています。

結果として

・慢性のこわばり
・冷え
・回復が停滞している部位

に有効です。


だから慢性症状に強い

慢性でなかなか改善しない症状。

それは、

「壊れている」のではなく
「修復がうまく進んでいない」

状態かもしれません。

そんなとき、

鍼灸は
身体に“もう一度、修復しよう”と働きかける方法

になります。


もちろん、鍼だけではありません

大切なのは、

・動きの改善
・筋肉と骨格のバランス調整
・生活習慣の見直し
・セルフケア

と組み合わせること。

私は、
「鍼で治す」とは考えていません。

鍼は
整えるための一つの手段です。


まとめ

鍼灸は、

魔法でも
神秘でもなく

身体の本来の回復力を
もう一度動かすための刺激。

慢性でなかなか改善しない方は、
一度、試してみる価値はあると思います。

気になる方は、
ぜひお近くのはりきゅう院へ。

当院に近い方は、
整骨鍼灸院たいようでお待ちしています。

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