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偏りすぎず魚もしっかりたべよう!

米国の研究者の方々が、2000年以降に実施された無作為化比較試験を選んで、就学前の子供を対象に、栄養を与えて、認知機能がどのようになったかを検討したそうです。

諸々細かい設定等はあるのですが、その辺はおいといて、大きく①サプリメントによる単一栄養素補給、②複数の微量栄養素、③食品による栄養補給、に分けました。

まず、サプリメントによる栄養補給をした場合、思ったほどの効果はでなかったそうです。

次に、複数の微量栄養素を食事に追加した場合は、認知機能指標が対照群より有意に上昇したそうです。

最後は、食品による研究で、魚を含む食事

研究に使った魚は、脂肪の多い魚を食事で使ったそうです。

そのうちの1件は、ドイツの幼稚園児で行われたものですが、サケを週に3回、16週間食べさせ、非言語的流動性知能の指標にわずかな改善がみられたそうです。

非言語的流動性知能とは、簡単にいうと「地頭」

いままで経験したことがないことに関しても、柔軟に適応したり対応できる能力になります。

これらが活発になると、推論力、計算力、暗記力、抽象思考力、集中力などが高まると言われているので、なかなか欲しいスキルですよね!

ちなみに、魚の対照として利用されたのが、みんな大好き「牛肉」ですが、残念ながら牛肉ではスコアは変化しなかったみたいです。

他にも、ニシンやサバで行った研究では、認知機能の総合スコアはあまり効果がなかったとの報告も

しかし、情報処理速度と細かい運動協調性で有意差が認められたそうです。

ちなみに、この研究でも魚の対照として使われたのが、牛肉や羊肉、鶏肉で、やはり効果はなかったそうです。

肉は撃沈ですね・・・

つまり、小さいうちから、魚をしっかり食べさせると、認知機能にいい影響を与えることができる!ということです。

人間の脳は、良い状態を維持するために、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水を含む、すべての栄養素を必要としています。

他の実験では、単一のサプリメントでは効果はなかったのですが、鉄欠乏性貧血をもっている子供に対して、鉄分を取らせた場合、認知機能があがったとの報告もあります。

つまり、発達中の子どもの脳は、バランス良く栄養を取ることが重要で、バランスの良い食事こそが、認知能力を高める方法の可能性もあります。

魚はどうしても、子供が食べないといって、遠ざかってしまいますが、認知能力を高めるために、しっかり魚を食べましょう!

また、これは栄養とは関係ないですが、別の研究で、通っている保育施設の質の高低が認知機能スコアと関連していたとの報告もあります。

やはり、学びの環境も大切ということですね!

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