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朝、一歩目のズキッがツラい人!?足裏に問題が!?

知っていますか?日本人の9割はアーチに異常があると言われています。そして、その多くの悩みの原因は「足底」にあるとも言われています。
今回は、そのアーチの異常にどんなものがあるのか、学んでみましょう!

扁平足

日本人の7割が扁平足とも言われています。アーチが過度に低い状態をいい、歩行時に足の剛性を高めることができず、ウィンドラス機構が働きにくくなります。

ウィンドラス機構

ウィンドラス機構とは、足のアーチを形成し、維持する重要なメカニズムです。この機構は、足の裏側の組織である足底筋膜と、かかとからふくらはぎの筋肉につながるアキレス腱からなります。足を地面に踏み出すとき、足底筋膜とアキレス腱は緊張し、足のアーチが持ち上がります。これによって、足の衝撃吸収や体重の均等な分散が可能になります。
しかし、遺伝的要因や筋肉の弱さ、怪我、あるいは生活習慣の影響などによって、ウィンドラス機構が十分に機能しなくなると、足底筋膜やアキレス腱が適切なサポートをできなくなり、足のアーチが崩れてしまいます。

ハイアーチ

ハイアーチは、日本人の2割がなっていると言われており、アーチが過度に高い状態をいいます。足底腱膜が緊張して土踏まずが持ち上がり、衝撃吸収機能が低下すると、トラス機構が働きにくくなります。



トラス機構

トラス機構は、橋や建物の構造にも使われる、力を効率的に分散する構造です。ハイアーチの場合、足の裏の高いアーチが、トラス構造のように、足の力を均等に分散し、安定性を提供します。このトラス機構によって、ハイアーチの足は通常、外部の衝撃や負荷に対して強力なサポートを提供します。

浮き指

浮き指は、若年層に増加傾向と言われています。足の指が地面から離れた状態で、足底の腱膜が引き延ばされ、ウィンドラス機構が常に働いた状態が続きやすくなります。扁平足、ハイアーチと併発することも多いです。

開張足

開張足とは、5本の指のつけ根を横に結ぶアーチの形が崩れて、足の指が横に広がってしまう状態のことです。 自覚症状がないため気づかないことが多いですが、放置すると外反母趾や内反小趾、第三中足趾節関節痛、扁平足などの足病変を引き起こします。

安定した身体は足底から

足底にトラブルがあると、足指周りが安定していないケースがありますが、この場合は、虫様筋と骨間筋が緊張状態にあることが多くあります。これらの筋肉が硬くなると、筋肉の収縮がうまくいかず、足本来の力を発揮することができません。この状態が続くと、足の力が低下し足底のトラブルが起きてしまう場合があります。正常なアーチをつくると、指先をしっかり使えるように働き、足裏に安定感を出すことができます。



足の筋肉を鍛えよう

これらの症状を改善させるためには、足裏の筋肉を鍛える必要があります。代表的な2つの運動をご紹介します。

足指のグーパー運動: 足裏の筋肉を鍛えるエクササイズとして、足指のグーパー運動があります。足の指をぎゅっと閉じて「グー」を作り、5本指をしっかりと開いて「パー」を作ります。座りながら20~30回程度行いましょう。

かかと上げ運動: 立った状態でかかとを上げる運動も効果的です。1セットにつき20回程度で、隙間時間に簡単に行える運動です。

また、足裏のトラブルには、姿勢や、股関節、足関節の柔軟性を改善することも効果的です。これらを改善させることで、足裏のアーチをサポートする筋肉を強化でき、負担を軽減させることもできます。継続的な運動やストレッチを行うことで、足裏のトラブルを改善・予防することができます。

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