首や肩のコリ・痛みでお悩みの方、実はその原因が「巻き肩」にあるかもしれません。
「巻き肩」とは、肩甲骨が前に傾き、外側に広がり(前傾・外転)、上腕骨が内側にねじれた(内旋)姿勢のことを指します。スマホやパソコン、家事、車の運転など、日常生活のほとんどがこの姿勢を助長してしまうため、知らず知らずのうちに「巻き肩」が定着してしまっている方も少なくありません。
その結果、肩甲骨や鎖骨の動きが悪くなり、首や肩、背中の不調だけでなく、腕が上がりづらい、呼吸が浅い、姿勢が悪く見えるなどのさまざまな不調を引き起こします。
巻き肩改善のポイントは「鎖骨と肩甲骨」の連動
肩の構造は「肩甲骨」「鎖骨」「上腕骨」の3つの骨で成り立っています。
これらが本来の機能を果たすには、3つが連動して動くことが重要です。
しかし巻き肩の状態では、
- 大胸筋・小胸筋が過緊張(前側が硬くなる)
- 僧帽筋中部・下部や菱形筋が引き伸ばされ、働きづらくなる
- 鎖骨が挙上位でロックされ、可動域が低下
といった筋バランスの崩れが生じ、連動性が著しく低下してしまうのです。
鎖骨を意識することで肩の動きが劇的に変わる!
ここで重要になるのが「鎖骨の動き」を意識すること。
実は、**腕と胴体をつなぐ唯一の関節は「胸鎖関節」**です。
つまり、肩・腕を自由に動かすためには、まず鎖骨がしなやかに動く必要があります。
鎖骨が動かないと、肩甲骨の動きも制限され、どんなに「肩甲骨はがし」や「肩回し」を頑張っても効果が半減してしまうのです。
肩甲骨と鎖骨を連動させるセルフケア方法
ここからはご自宅でもできる、鎖骨と肩甲骨の連動を促すエクササイズをご紹介します。
① 肩甲骨上下運動(胸鎖関節を中心に円を描く)
- 背筋を伸ばして立ちます。
- 肩をすくめるように上げて、後ろに回しながら下ろす。
- この時、胸鎖関節(鎖骨の内側)が中心で円を描くようにイメージ。
→ 鎖骨から動かす意識で、首・肩周りが軽くなります。
② 肩甲骨前後運動(肩甲骨が肋骨の周りを回るように)
- 腕を前に突き出し、肩甲骨を前に押し出す。
- 次に腕を引きながら、肩甲骨を背中に寄せる。
- このとき鎖骨の先端も前後に動いているのを意識。
→ 鎖骨・肩甲骨がスムーズに連動して動き出します。
③ 小胸筋ストレッチ(巻き肩の根本改善に)
- 壁に手のひらを当て、腕を真横〜斜め上に伸ばす。
- 体を反対側へゆっくりひねり、胸を開く。
- 20秒キープ×左右
→ 硬くなった胸の筋肉をゆるめ、肩が開きやすくなります。
たいようでの施術では「巻き肩の根本改善」へ
たいようでは、首・肩の痛みやコリの原因を「巻き肩」「筋バランスの崩れ」「可動性の低下」といった根本から見直す施術を行っています。
代表的な施術として、「猫背ストレッチ調整」というものがあり、これらのバランスを改善するための施術をおこなっています。
また、施術を行う際に、
- 鎖骨や肩甲骨の可動性チェック
- 筋膜リリースやモビリゼーション
- 運動療法で連動性の再学習
などを組み合わせ、「動ける身体」づくりをサポートしています。
まとめ:巻き肩を解消して、もっと自由に動ける身体へ
「肩が重い」「首が痛い」「なんとなく呼吸が浅い」
そんなお悩みの背景に、巻き肩が隠れているかもしれません。
巻き肩は見た目の姿勢だけでなく、可動域や筋バランス、さらには心身の快適さにまで影響するクセ。
だからこそ、肩だけでなく「鎖骨から動かす」という視点で、根本からのケアを始めてみてください。
セルフケアで変化を感じづらい場合は、ぜひ「たいよう」にご相談くださいね。
一緒に、ラクに動けるカラダを取り戻していきましょう!
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