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症例 足根洞症候群について

今回は、足首の外くるぶしの前や下、さらには後ろにかけて痛みが出ていた方の症例をもとに、
「足根洞症候群(そくこんどうしょうこうぐん)」についてご紹介します。

足首の痛みは「捻挫」や「腱の炎症」と思われがちですが、
実は関節の奥のスペースに問題が起きているケースも少なくありません。


足根洞症候群とは?

足根洞とは、
距骨(きょこつ)と踵骨(しょうこつ)という足の骨の間にある、くぼんだ空間のことです。

この部分には、

・神経
・脂肪組織
・靭帯
・滑膜

などが存在しており、足の傾きや地面の状況を脳に伝えるセンサーが集中している場所で、
足首や足部の動きを細かくコントロールしています。

足根洞症候群とは、この足根洞の中で炎症や組織の滑走不良が起こり、外くるぶしの前〜下あたりに痛みが出る状態を指します。(今回の症例のように、負担の掛かり方によっては足首の後方に痛みが波及することもあります)

特に、

・足首の捻挫を繰り返している
・不整地を歩くことが多い
・ランニングやスポーツをしている

といった方に起こりやすいのが特徴です。


今回のケース

昨年からランニングを始められ、
12月頃から「走り始めに足首の後ろが痛い」と感じるようになりました。

今年に入ってからは、

・歩行時にも痛みが出る
・左外くるぶしの下、広範囲が痛む
・足首を最大まで曲げると前側も痛む

という状態でした。

また、

・山を歩くことが多い
・足首の捻挫の癖がある
・O脚
・前重心姿勢
・回内足

といった身体的特徴もみられました。

触診では、
外くるぶしの下やや前側に強い圧痛があり、
靭帯のストレステストでは大きな異常はありませんでした。

これらの情報から、
足根洞周囲の炎症と、足首の関節機能の乱れが原因の足根洞症候群タイプと判断しました。


治療

治療では、次の点を中心に行いました。

メディセルによる筋膜リリース: 痛みのある部位と下腿(ふくらはぎ側)全体の癒着を解消。

足関節の背屈運動: 関節が正しい位置で動くように再教育。

物理療法: 血流を改善し、組織の回復を促進。

筋膜の滑りを良くし、関節が本来の位置で動けるように整えた結果、3回目の施術でほとんど痛みが消失し、4回目で無事に治療終了となりました。


ならないようにするためには

足根洞症候群は、

「使いすぎ」だけでなく、
「身体の使い方」や「姿勢のクセ」が影響します。

予防として大切なのは、

・かかとに体重を乗せる意識
・ふくらはぎの柔軟性を保つ
・足首をゆっくり動かす習慣
・走る前の軽いウォームアップ

といった、基本的なケアです。

また、
O脚や前重心姿勢が強い場合は、
足首だけでなく、膝・股関節・体幹のバランスも重要になります。


まとめ

足首の外くるぶしの前〜下あたりに痛みは、
「捻挫の後遺症」だけでなく、
足根洞という関節の奥のトラブルが原因になっていることもあります。

痛みのある部分だけでなく、
動き・姿勢・筋膜・血流を含めて整えることで、
回復は大きく変わります。

整骨鍼灸院たいようでは、
症状だけを見るのではなく、
「なぜそこに負担がかかっているのか」を大切にしながら施術を行っています。

足首の痛みがなかなか取れない方は、
一度ご相談ください。

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