今日は、当院でも、たまに来院されている、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)
最近特に若い女性に増えているというので、今回は、この線維筋痛症について、当院はどのようにかかわっているかも含めて、お話ししたいとおもいます。
線維筋痛症とは?
線維筋痛症とは、体のどこにもはっきりとした異常がないにもかかわらず、全身の筋肉や筋膜に痛みやこわばりを感じる慢性的な病気です。症状の強さは人それぞれで、じっとしていても痛みが続く方や、触れられただけで激しい痛みを感じる方もいます。痛みのために生活の質が大きく低下してしまうことも少なくありません。
医学的にはまだ原因が完全には解明されていませんが、「疼痛閾値(とうつういきち)」と呼ばれる、脳が「痛み」と感じる感度のハードルが下がっていることがわかっています。つまり、通常なら気にならないような刺激に対しても、痛みを強く感じてしまう状態なのです。
たいようの治療方針:「身体のバランスを整える」ことが大切
線維筋痛症の痛みは複雑で、単に痛みを抑えるだけでは根本的な改善が難しいことが多いです。そこでたいようでは、身体全体のバランスを整え、神経や筋肉、関節の動きをスムーズにすることを大切にしています。
具体的には、
- 手技療法で筋肉や筋膜の緊張をやわらげる
血流を良くし、リラックス効果を高めることで神経の過敏さを和らげます。 - ストレッチで硬くなった筋肉や関節を柔軟にする
筋肉のこわばりをほぐし、関節の可動域を広げて動きやすい身体を作ります。 - トムソンテクニックで背骨や骨盤の歪み、関節の「さび付きを」取る
関節の動きを滑らかにして神経伝達を改善し、自律神経のバランスも整えます。
この3つのステップで身体の連動性を根本から整え、痛みを和らげていきます。
セルフケアのおすすめは「歩くこと」
線維筋痛症をはじめとする痛みの病気は、痛みがあるとどうしても動くのが億劫になりがちです。しかし、歩かずにいると筋肉や関節はさらに硬くなり、症状が悪化する悪循環に陥ってしまいます。
そこでたいようでは、毎日無理のない範囲で歩くことを強くおすすめしています。
歩くことで血流が促進され、筋肉の柔軟性が増し、自律神経も整いやすくなります。痛みがあるときは短い時間でも、まずは歩く習慣をつけることが大切です。
また、食生活も見直し、特に砂糖の摂取を控えることも症状改善に役立つと感じています。甘いものを控え、適度に体を動かすことで、身体の過敏な状態を少しずつ改善していきましょう。
最後に
線維筋痛症はまだ完全に治る病気ではありませんが、身体のバランスを整え、適切なセルフケアを続けることで、症状を和らげ、より快適な日常生活を送ることが可能です。たいようでは、あなたの身体の声をしっかり聴きながら、最適な施術とアドバイスを提供していきます。困ったことがあれば、いつでもご相談ください。
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