腰を前に曲げたときに痛みが出ることを、前屈時痛といいます。
このタイプの腰痛がある人は、実は「座るだけでも腰がつらい」と感じていることが多く、日常生活の中でこんな動作に心当たりがあるかもしれません。
- 座り続けるのがつらい
- 落ちた物を拾うときに腰が痛い
- 前かがみの姿勢が続くと違和感が出る
特に、デスクワーク・車の運転・農作業など、腰を前に曲げる姿勢が多い方に起こりやすい傾向があります。
前かがみで腰が痛くなる原因
前屈時痛の大きな要因のひとつが、骨盤の後傾です。
座っているときに骨盤が後ろに倒れると、腰が丸まり、お腹側から腰椎への圧力が強くなります。
その結果、神経が刺激されたり、椎間板や骨の周囲に炎症が起こり、痛みにつながってしまいます。
そのため、腰への負担を減らすには、正しい姿勢で座ることがとても大切になります。
正しい姿勢がとれない人に共通するポイント
「正しい姿勢が大事なのは分かっているけど、続かない」
そんな方も多いのではないでしょうか。
実はその原因は、太ももの裏(ハムストリングス)の硬さにあることが少なくありません。
太ももの裏が硬いと、坐骨が後ろに引っ張られ、骨盤が後傾しやすくなります。
その結果、無意識のうちに腰が丸まり、正しい姿勢を保てなくなってしまうのです。
だからこそ、
✔ 太ももの裏を柔らかくする
✔ 動きやすい状態に整える
この2つが、腰への負担を減らす大きなポイントになります。
体幹の安定も大切です
もうひとつ重要なのが、体幹の安定性です。
姿勢を支える筋肉が弱いと、どれだけ意識しても姿勢は崩れてしまいます。
前かがみで腰に痛みが出やすい方は、体幹がうまく使えていないケースも多く見られます。
注意が必要な腰のトラブル
前屈時痛がある方は、状態によって以下のような症状が隠れていることもあります。
- 椎間板ヘルニア
- 高齢の方では椎体骨折
- 30〜40代に多い椎間板性腰痛
- 朝に痛みが強く、動かすと楽になる腰椎終板炎
違和感の段階で整えることが大切
腰に強い痛みが出る前には、
「なんとなく違和感がある」
「前かがみをすると少し痛い」
といったサインが出ていることが多いものです。
その段階で体を整えておくことで、悪化を防ぐことができます。
当院でのサポート
当院では、
- 基本施術で筋肉の緊張をゆるめ
- ストレッチで柔軟性と動きやすさを整え
- 体幹が不安定な方には、高周波EMSでお腹の筋肉を鍛え、姿勢を支える力を高めていきます。
前かがみで腰に痛みが出る方は、無理をせず、早めに身体の状態を見直していきましょう。


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