たいようブログ

体にとって良い姿勢

あけましておめでとうございます。2023年がやってきましたね!
やはり、1年の始まりは、体の基本となる「姿勢」についてお送りします。

普段から猫背や反り腰、巻き肩、左右どちらかに傾いた姿勢などを気にされている方は多いと思います。そしてそんな姿勢が、肩こり・腰痛・頭痛など、さまざまな体の不調の原因になっているかもしれません。

そんな姿勢を治したいという方は、多くいらっしゃいます。

だけど、正しい姿勢が、どんな姿勢なのか、また逆にこれがいい姿勢だと思い込んでしなっている方も多いです。

今回は、「正しい姿勢」とは?
これらの疑問について、ご紹介します。



二種類の姿勢

姿勢は大まかに二つに分けることができます。体を動かしていない状態での静的姿勢と、体を動かしている時の状態での動的姿勢です。

静的姿勢とは

静的姿勢とは、態度や体位がリラックスしている状態で、座位、立位、臥位など静止状態での姿勢になります。この時、筋肉の動きは少なく、脱力している状態になります。なので、静的姿勢では、筋肉の長さや骨・関節のバランスが非常に重要になります。

動的姿勢とは

動的姿勢とは効率良く動作を行うために身体の部位が適切に動く状態で、歩く、走る、ジャンプするなど、体を動かしている状態で、また、静止状態でも、姿勢を維持しようと意識的に維持させている場合も含まれます。

姿勢を維持するための三大要素

普段、私たちの姿勢を維持する為には、三つの要素があります。

「安定した重心のコントロール」

重心とは身体のバランスがとれる場所で、頭が前に倒れれば、身体の重心は前へ移動します。すると、体はバランスをとるために、他の部分を使って、重心を中心に戻そうとします。このように重心をコントロールするために、無意識のうちに身体を動かして微調整しています。

「重力に逆って動く」

私たちは、身体への負担の大小に関わらず、常に重力に抵抗して生活をしています。重力に抵抗するために、様々な筋肉を連動させています。

「身体のイメージ、また体性感覚」

自分がイメージしている動作をきちんと実際の動作で再現するためには大切です。この身体のイメージと実際の動きに差異が小さければ小さいほど、効率良い姿勢になりますし、反対にイメージと実際の姿勢の差異が大きいほど、余計に努力が必要となり、極端な身体の使い方をすることになります。



悪い姿勢(姿勢不良)とは?

悪い姿勢をイメージして、まず思い浮かべるのは猫背ではないでしょうか?

悪い姿勢いわゆる姿勢不良とは「身体に習慣付いた極端な姿勢」と言えます。

では、なぜ、姿勢が悪いとわかっているのに、その姿勢をしてしまっているとおもいますか?

それは、その姿勢が「楽」な状態だからです。

普段の生活習慣により、この姿勢でいることが「楽」だと感じてしまうような身体の使い方が代償的に身についてしまっているのです。
悪い姿勢である、またはそのように見えるということは、身体の動きの機能が崩れていて、その代償動作が現れた結果になります。

姿勢を悪くする要因

なぜ姿勢は悪くなるのか?なぜ身体の動きの機能が崩れてしまうのか?
大きくわけると、環境による物理的要因と、心理的要因に分けることができます。

物理的要因

物理的要因とは環境による適応や解剖学的な特徴によって姿勢に変化を及ぼすものになります。たとえば、長時間の同じ姿勢や、反復的、または習慣づいた動作になります。

同じ動作や動きを繰り返すと、筋肉は緊張して縮んだり、逆に使われない筋肉は伸長したままになったりします。そして、それがそのままの状態で戻りにくくなってしまいます。この伸長されたままや縮こまったままの筋肉がその状態で定着してしまうと、姿勢となって現れてきます。

また、骨の形状や関節の角度などの解剖学的特徴によっても、筋肉のポジションが変化します。長時間の同じ姿勢により、関節の可動性が崩れ、それにより他の部位でかばうように代償してしまうことによって、姿勢をさらに悪くしてしまう要因になります。

心理的要因

姿勢は、社会的、心理的な条件によっても影響を受けることもあります。さらに、姿勢が感情に影響をあたえることもあります。

例えば、うつ傾向にある人は、背中を丸めて下をむくような姿勢を取りやすくなるといわれています。強いストレスにさらされていたり、気分が落ち込みやすい人を表現する場面でも、肩を落として、背中を丸めた姿勢をよくみられます。

その姿勢をずっと続けていると、体が定着してしまい、結果その姿勢が楽な姿勢となり、無意識にその姿勢をとるようになってしまいます。

5.良い姿勢とは?

良い姿勢とは、見た目の良い状態ではなく、体を動かしやすい状態といえます。
例えば、スポーツや日常生活で、身体を動かす際、必要なタイミングで必要な筋肉群が働くこと。
特定の姿勢をキープするために、筋肉が効率よく役割を果たすこと。
力を抜く場所はちゃんと力を抜くように、余計な緊張をつくらないこと。
力を入れるところは力を入れるが、無駄に力がはいらないようにするなど、無駄な力をいれることなく、スムーズに体を動かせられる姿勢が大切になります。



まっすぐな姿勢と整った姿勢は違う?

まっすぐな姿勢とは文字通り、見た目がまっすぐな姿勢です。
一方、機能的に整った姿勢というのは過不足なく、身体が本来持つ可動性を維持している状態です。

この二つの姿勢は、必ずしも一致するとは限りません。
立ち姿は真っ直ぐだけど、体を動かす際に代償動作が出てしまう場合は「見た目の姿勢はいいけど、身体機能は整っていない」と言えます。

姿勢改善に必要なもの

姿勢改善のためには、筋力バランス・筋肉の柔軟性・関節の可動性を整えることが大切です。そのためには、ストレッチなどを行い、正常な状態にすることがまず必要です。その上で、偏った身体の使い方をしないことが必要です。
姿勢の崩れは、普段の日常生活が影響しているので、本当に姿勢を改善させたい場合は、普段の日常生活、行動を変える必要があります。とはいっても、なかなか普段の生活を変えることは難しいので、そのために、専門のストレッチや、姿勢矯正を定期的に受けることも大切です。

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