「自分の姿勢、ちょっと悪いかも…」
「猫背って言われるから、ちゃんと胸を張らなきゃ!」
そんなふうに思って、日々「姿勢を正す努力」をしていませんか?
でも実は――
その「胸を張った姿勢」こそが、あなたの体に大きな負担をかけている原因かもしれません。
多くの人がハマる「姿勢の落とし穴」
私が施術の際に姿勢をチェックすると、多くの方が「ピンと背筋を伸ばす」「胸を張る」「手を体の横につける」という“いわゆる良い姿勢”を取ります。
みなさんは、どうですか?
中には、治療院で、このように指導を受けました!という人もいるので、その時は、とても説明しづらいのですが、
でもこれ、解剖学的には間違った姿勢なのです。
この姿勢、実際にやってみてください。
- 背筋をピンと伸ばし
- 胸をぐっと張り
- 両手を真横にぴったりつける
すると、肋骨が前に押し出されて腰が自然に反ってしまうはずです。
さらに、肩や腰にグッと力が入って、体が緊張していませんか?
実はその「姿勢意識」が、反り腰をつくっている
この“緊張した良い姿勢”を「正しい」と思い込んでしまった結果、多くの方が反り腰に陥っています。
反り腰とは、骨盤が前傾し、腰が過剰に反った状態のこと。
見た目はスタイルが良く見えるかもしれませんが、実際は
- 腰痛
- 肩こり
- 下腹ぽっこり
- 痩せにくさ
- 自律神経の乱れ
など、さまざまな不調の原因になります。
「頑張る姿勢」ではなく、「頑張らない姿勢」へ
当院では、背中は脱力
「無理に良くしようとしないこと」を大切にしています。
良い姿勢とは、実はがんばらない姿勢。
反り腰の方にはむしろ
「背中の力は抜いて、楽にしてください。少し猫背でもいいですよ」
とお伝えすることがあります。
なぜなら、反り腰の方ほど腰の過剰な反りに気づいておらず、背中や腰の筋肉を常に緊張させています。
それを“普通”だと思い込んでいる限り、体はどんどん疲れやすく、不調を溜め込んでいってしまうのです。
人間の体は、もっとラクに動けるようにできている
私たち人間は、もともと「エネルギー効率の良い体の使い方」をするために進化してきました。
それなのに、教育や思い込みで“ムダな力を使う姿勢”を取り続けてしまっている…。
当院でも、金本式姿勢調整法で、安定させる場所と、力を抜くところを明確にして、
“本来の体の使い方”を取り戻すために指導をしています。
【簡単チェック】あなたの腰、反りすぎてない?
「もしかして私も反り腰かも…?」と思った方へ。
以下のチェックを試してみてください。
✅ チェック①:壁と腰の隙間を確認
- 壁に後頭部・肩甲骨・お尻をつけて立つ
- 腰と壁の間に手を差し込む
- 手のひら2枚以上入るなら反り腰の可能性大!
✅ チェック②:ロールアップ&ロールダウン
ロールアップ:
仰向けで背中をひとつずつ床から離しながら起き上がる
ロールダウン:
座った状態から背骨を一つずつゆっくり床につけていく
✔ ロールアップで反動をつけてしまう
✔ ロールダウンで途中からドスンと倒れてしまう
このような方は、背骨が固くなっていて反り腰の可能性が高いです。
反り腰は変えられます!
ここまで読んで「自分、結構ヤバいかも…」と思った方。
安心してください。
反り腰である人ほど、金本式姿勢調整法の効果が大きく出ます。
硬くなった背骨、緊張した筋肉、使われていない体幹を丁寧に整えることで、
ラクなのにスッと立てる、本来の姿勢が身についていきます。
まとめ
- 胸を張る姿勢は「正しい姿勢」ではない
- 頑張るほど腰が反って体が緊張する
- 良い姿勢とは「がんばらない姿勢」
- 反り腰は日常習慣で作られてしまうが、改善できる!
あなたのその「頑張っている姿勢」を改善して、楽にすごしましょう。
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