体幹症状一覧

急性腰痛(ぎっくり腰)

急性腰痛(いわゆるぎっくり腰)は多くの方が一度は経験すると言われているほど、身近な疾患です。
痛みの原因がはっきりしたものもあれば、明らかな理由もなく痛みが生じることもあります。
一般的には、正しい対処とエクササイズによって数週間以内に治ります。

一般的な治療期間

自然治癒期間は4〜6週間が目安となり、痛みを和らげるには運動が重要な要素となります。
動かない期間が長いと、身体はすぐに硬くなり、そして筋力などが弱くなってしまいます。



腰椎の機能と解剖・痛みの原因

腰痛は5つの強固な椎骨と、その間にある柔らかい椎間板、筋肉や軟部組織で構成されています。

これらの構造により、人間の背骨は強さと柔軟性を兼ね備えています。

急性腰痛は、姿勢不良や長時間の同一姿勢、繰り返し動作によるそれぞれの筋肉の過活動(過緊張) によって機能不全の状態になっていると、荷物を持ち上げたり、椅子から立ち上がったりなどの何でもないような普段の動作に対応しきれず、腰の筋肉や関節、筋膜を痛めてしまいます。

また、柔軟性の低下や、筋力が低下、気候の変動等による自律神経の乱れなどにより、発生リスクは高まります。

さらに、原因となるのは、腰部周りだけでなく、太ももや胸部の柔軟性が低下することによって、引き起こされることもあります。

そのため、原因は様々であり、あらゆる条件が重なり、引き起こされることもあります。

日常生活における注意事項

座る時の姿勢や寝る時の姿勢など、日常生活において快適な姿勢を確保することは、急性期の腰痛を回復させるためには不可欠な要素となります。そして、急性期では、痛みが出る動作や、痛みを確かめるような動作は、避けるようにしましょう。

症状がある程度落ち着いたら、軽い運動をおすすめします。

当院での施術

当院では、電気施術、罨法、鍼灸、トムソンテクニック、手技療法を、症状に合わせて選択し、施術を行なってまいります。ある程度症状が落ち着いたら、ストレッチを行い、血流改善や、筋緊張緩和により、回復を促していきます。また、予防も含めたケアも行なっています。

頻繁に繰り返す急性腰痛の場合は、症状が緩和しても、定期的な予防ケアをお勧めしています。当院では、予防も含めて来院される方も多く、当初は、年に数回、痛められていた方が、予防ケアにより、現在は、一度もならずに過ごせている方も多くいらっしゃいます。

急性腰痛は、予防も可能な疾患なので、予防ケアでも、ご来院ください。

症状改善に必要な体操

痛みが少し和らぎ始めたら、痛みのない範囲で、股関節や背骨を動かすことをおすすめします。 また、最終的に痛みがなくなったら、ストレッチに加えて、ウォーキングや、筋力トレーニングを行うことで、再発予防になります。再発予防では、腰だけでなく、全体のストレッチをお勧めしています。ストレッチは、当院でおすすめの全身ストレッチを紙でお渡ししています。

コメント