症状一覧頭部・頸部

頸椎捻挫(むちうち・寝違え)

頸椎捻挫とは、首に一定の力が働き生じるけがで、首から背中、後頭部、肩部など広い範囲に痛みや違和感を生じることがあります。追突事故などの交通事故や転倒などで、首 が短時間に前後に振られることで生じることが多いとされています。また、長時間の不良姿勢で生じる痛み(寝違え)も頸椎捻挫と総称されます。

一般的な治療期間

頚椎捻挫の治療期間は、1ヶ月以内が40%、1ヶ月以上3ヶ月未満が30%、3ヶ月以上6ヶ月未満が20%、6ヶ月以上は10%との報告があります。

頸椎の機能と解剖・痛みの原因

頸椎の周りには筋肉や靭帯があり、頸椎とおよそ5Kgある頭部の安定性を保っています。
交通事故などの急激な外力により頭が前後に投げ出されることで、周りの筋肉や靭帯は過度に伸張されます。痛めた箇所や程度により様々な症状がおこります。たとえば軽い場合には、首の後ろや後頭部の
違和感や張った感じなどが、重い場合には手のしびれや脱力感、更に手足の麻痺などが起こる可能性も
あります。

日常生活における注意事項

首を守る装具などによる固定は、長時間の同一姿勢がよくないことから、文献上効果的ではないと報告されています。(状態にもよりますので医師の指示に従ってください)
また、長期間の過度な安静は必要なく、なるべく早めに通常の生活を送ることが推奨されています。徐々に日常生活へ復帰していきましょう。

当院での施術

急性期

負傷後間もない場合は、患部の炎症が強いため、損傷した組織に負担のかかる行為は行いません。当院では、炎症除去を促進させる特殊電気施術や、鍼灸治療などを用いて、施術を行なってまいります。また、姿勢の関係も強いため、良好な姿勢保持を行うためにテーピングをおこなったりする場合もあります。



回復期

ある程度痛みが軽減した後、徐々に こわばってしまった筋肉や関節を柔らかくしていく手技療法やストレッチを行い、コリや痛み、シビレの原因を作らないようにしていきます。 また、悪い姿勢の影響により、痛みがスムーズに改善しないケースもあるため、姿勢改善等の施術もおこなってまいります。

症状改善に必要な体操

受傷してすぐは安静が必要ですが、ある程度症状が落ち着いたら、過度な安静をせずに可能な範囲で頚部を動かしていきましょう。当院で、運動指導を受けていただき、できることを少しずつ増やしていきましょう。

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