肩こり

コリができる7つのプロセス|肩こり・首こりの原因を筋肉の仕組みから解説|三次市 整骨鍼灸院たいよう

肩こり・首こり

なぜ「コリ」はできるのか?
筋肉の中で起きている7つのプロセス

こんにちは。三次市の整骨鍼灸院たいよう、院長の金本です。

「デスクワークの後は、首から肩までガチガチ…」「マッサージを受けても、数日するとまた元通り」。こんなお悩みで来院される方は、本当にたくさんいらっしゃいます。

では、そもそもコリは筋肉の中でどうやってできるのか、ご存じでしょうか。実はこの仕組みがわかると、「だから今はこれをしないほうがいいんだ」「だからこのケアが必要なんだ」と、ご自身で判断できるようになります。

👉 この記事の結論

コリとは、筋肉の一部が縮んだまま緩まなくなり、血流が悪くなっている状態のことです。ほぐす・動かす・血流を送る・負担のかかる環境を減らす、この4つを組み合わせることが根本改善への近道です。

知っていただきたい理由:仕組みがわかると、治療が「イメージ」できる

当院では、施術をただ受けていただくだけでなく、患者さんご自身にも身体を整えるイメージを持っていただくことを大切にしています。これを「参加型治療」と呼んでいます。

コリができる流れを知っておくと、次のようなことが自然と見えてきます。

  • なぜ当院でマッサージ(ほぐし)を受けるとよいのか
  • なぜ「基本ストレッチ」や「関節モビライゼーション」をおすすめするのか
  • なぜ「姿勢矯正」や「筋膜リリース」が必要になる方がいるのか
  • 自分の場合は、どんな施術を組み合わせるのがよさそうか

それでは、筋肉の中をのぞいてみましょう。

正常な筋肉とコリのある筋肉は、何が違うの?

筋肉は、細い糸がたくさん束になってできています。大きなものから順に、筋束 → 筋線維 → 筋原線維という構造です。この筋原線維は、サルコメア(筋節)という小さなブロックが、電車の連結のようにつながったものです。

ひとつのサルコメアの中には、中央に太い「ミオシン線維」、両端から伸びる細い「アクチン線維」が入っています。筋肉が縮むとき(収縮)は、ミオシンがアクチンをたぐり寄せ、サルコメア全体が短くなります。これが縮む動きの正体です。

縮んだ状態では線維どうしが重なり合うため、その部分は太く・硬くなります。ここがポイントです。

コリのある筋肉と正常な筋肉の違いを比べたイラスト

👉 コリは「筋肉全体」ではなく「一部の筋線維」が縮んだままの状態です。

力こぶのように筋肉全体が盛り上がるわけではないので、見た目だけではコリは見つけられません。触ってみて「そこだけ太い・硬い」と感じる部分が、コリの正体です。

コリができるまでの7つのプロセス

コリは、次の7つの段階を経て完成していくと考えられています。順番に見ていきましょう。

1

同じ筋肉に、同じ負荷がかかり続ける

デスクワークやスマホの使用で、同じ姿勢・同じ動作が長く続くと、決まった筋肉だけが低いレベルで働き続けることになります。これがコリの出発点です。

2

筋線維の一部が縮んだままになる

使われ続けた筋線維の一部が収縮した状態になり、線維が重なって太く厚みが増します。

3

筋肉の中の圧力が上がり、血管が圧迫される

厚みが増すと筋肉内部の圧力(内圧)が高まり、周りを通る血管が押されて、血液が流れにくくなります。

4

酸素・栄養が不足し、老廃物がたまる

血流が滞った場所では酸素の供給が減り、エネルギーを作る力が落ちます。同時に代謝で出た老廃物もたまりやすくなり、筋肉の内部環境が悪化します。

5

「発痛物質」が作られ、痛み・だるさを感じる

環境の悪化を知らせるサインとして、ブラジキニンやプロスタグランジンなどの発痛物質が作られ、脳へ信号が送られます。これが「痛い」「だるい」「張っている」という感覚になります。

6

無意識に力が入り続けてしまう

痛みや違和感が出ると、脳は無意識のうちに筋肉へ「縮め続けなさい」という指令を出すことがあります。気づけば肩をすくめている、というのはこの状態です。

7

触ると弾力の違う「コリ」が完成

こうして、周りの筋肉とは明らかに弾力の違う、硬く盛り上がった部分ができあがります。

コリができる7つのプロセスを示したフロー図
同じ負荷が続く → 一部が縮む → 血管が圧迫される
→ 酸素・栄養不足 → 発痛物質 → 無意識に力が入る → コリ完成

なぜ、首・肩・腰にコリができやすいの?

同じ姿勢が続くと首・肩・腰にコリができやすいことを示すイラスト

コリは筋肉があればどこにでもできる可能性があります。それでも首・肩・腰まわりに集中するのは、その部位が日常で「固定されやすい」環境にあるからです。座りっぱなし、うつむきっぱなしの時間が長いと、その部分の筋肉は休む暇がありません。

逆に、お腹や太ももの前側などに強いコリが出にくいのは、筋肉の種類が違うからではなく、日常の環境が違うからなんですね。

コリを根本から減らす「2つの方法」

コリが「一部の筋線維が縮み続けている状態」だとすると、解決の方向は大きく2つです。

コリをなくす2つの方法(動かす・血流を促す)の図解

① 持続的な収縮を止める(いつもと違う指令を送る)

筋肉は自分では動けず、脳からの指令で動いています。コリのある部分は、脳が無意識に「縮め続けなさい」と指令を出している状態です。この無意識のクセをリセットするには、いつもと違う動きで、いつもと違う指令を送ることが有効です。

首や肩を大きく動かす、運動する、ストレッチをする、特に動かしながら行うストレッチ(動的ストレッチ)は、この目的にとても向いています。

② 血流を促して、エネルギーを送る

筋肉は縮むときだけでなく、緩むときにもエネルギーが必要です。そのエネルギーは血液に乗って届きます。ですから、血液の循環を良くして、筋肉の中にしっかり動きを作ることが大切です。

ご自身で動かす方法のほか、マッサージやもみほぐしのように、外からの刺激で筋肉の中に動きを作る方法も有効です。

👉 コリをなくす2つのカギは、「いつもと違う指令を送ること」と「血流を促してエネルギーを送ること」。どちらか片方ではなく、組み合わせて行うのが効果的です。

当院の施術は、この仕組みにどう対応しているの?

当院のメニューは、先ほどの7つのプロセスのどこにアプローチするかで考えると、選びやすくなります。

目的 当院の施術 ねらい
① いつもと違う指令を送る 基本ストレッチ・関節モビライゼーション 関節や筋肉を動かして、無意識に入っている力みをリセットします。
② 血流を促す マッサージ(ほぐし整体)・筋膜リリース(メディセル) 外からの刺激で筋肉・筋膜に動きを作り、血流を促します。
② 血流を促す・深部へ はり・きゅう、箱灸 深い部分の筋肉にアプローチし、温めて血流を促します。
そもそもの原因(1番)を減らす 姿勢矯正(猫背ストレッチ調整・トムソンテクニック) 同じ筋肉に負荷が集中する姿勢を整え、コリが再びできにくい身体を目指します。

コリのプロセスの出発点は「同じ筋肉に同じ負荷がかかり続けること」でした。ですから、ほぐして楽になっても姿勢や身体の使い方が変わらなければ、また同じ場所にコリができやすいのです。「マッサージを受けても戻ってしまう」という方の多くが、ここに当てはまります。

各施術の内容や料金は、料金メニューと治療案内でご確認いただけます。

ご自身の傾向に合わせて、組み合わせを考えましょう

こんな傾向がある方は…

  • 長時間座りっぱなし・うつむきっぱなしが多い
    → 姿勢のケアを重視(猫背・姿勢矯正)
  • 動かすと少し楽になる・動かすのが苦手
    → 基本ストレッチ・関節モビライゼーションが合いやすい
  • 触ると硬い部分があり、奥の張りが取れない
    → 血流を促す施術(ほぐし・筋膜リリース・はりきゅう)との組み合わせ
  • 肩こりと一緒に頭痛・めまい・眠りの浅さもある
    → 自律神経のバランスも含めて確認(頭痛・自律神経)

実際には、問診と触診で状態を確認したうえで、一人ひとりに合う組み合わせをご提案します。迷ったときはお気軽にご相談ください。

今日からできる、コリをためない習慣

仕組みがわかれば、毎日の過ごし方も変えやすくなります。

30〜60分に一度立ち上がって身体を動かす習慣のイラスト
  • 同じ姿勢で固まり続けない:30〜60分に一度は立ち上がり、肩や首を大きく動かして、いつもと違う指令を送りましょう。
  • 動かしながらストレッチする:じっと止まって伸ばすだけでなく、肩を大きく回す、首をゆっくり動かすなど「動き」を入れます。
  • 血流を保つ:軽いウォーキングや入浴で身体を温めると、筋肉にエネルギーが届きやすくなります。(関連:身体と心を整えるウォーキング)
  • 片方だけに頼らない:「動かすだけ」「揉んでもらうだけ」ではなく、2つの方法を組み合わせることを意識しましょう。

「痛いから動かさない」より、「痛みの出ない範囲で、いつもと違う動きを入れる」。コリのケアは、この発想の切り替えから始まります。

⚠️ ご注意ください

強い痛みやしびれ、腕や手に力が入らない、急に悪化してきた、といった症状がある場合は、コリ以外の原因が隠れていることもあります。我慢せず、早めにご相談ください。

よくある質問

Q. コリは見た目でわかりますか?

A. 見た目ではわかりにくいです。筋肉全体ではなく一部の線維が縮んでいるため、触れて初めて「そこだけ硬い・太い」と気づくケースがほとんどです。

Q. マッサージだけでは、なぜ戻ってしまうのですか?

A. 血流は一時的に良くなっても、同じ姿勢や動作が続けば、同じ筋肉に再び負荷がかかるためです。動かすケアや姿勢の見直しとの組み合わせをおすすめしています。

Q. どのくらいの頻度で通えばよいですか?

A. コリの状態や生活環境によって個人差があります。初回の問診・触診のうえで、今の状態に合った通院ペースをご提案します。

まとめ

  • コリは、同じ筋肉に同じ負荷がかかり続けることから始まる
  • 筋線維の一部が縮み続け、血流が悪くなり、発痛物質が作られ、無意識に力が入り続ける
  • 見た目では見つからず、触って初めてわかる「一部の硬さ」がコリの正体
  • 根本改善には、いつもと違う指令を送ることと血流を促すことの両方が大切
  • 再発を防ぐには、姿勢や身体の使い方を見直して「負荷が集中する環境」を減らすこと

整骨鍼灸院たいようは、「痛みをとる」だけでなく、動ける健康な身体づくりを目指しています。コリの仕組みを知ったうえで、ご自身に合うケアを一緒に選んでいきましょう。

この記事を書いた人

整骨鍼灸院たいよう 院長 金本尚也(柔道整復師・はり師・きゅう師、メンタルトレーナー)。複数店舗を展開する治療院グループの本院院長を経て開業。ハワイ大学での人体解剖実習で解剖学的知識を深め、身体と心の両面から施術を行っています。

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