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梨状筋症候群の本当の黒幕は、骨盤の後傾だった!

骨盤ケア・腰痛改善

梨状筋症候群の本当の黒幕は、骨盤の後傾だった!

腰が痛い、お尻から足がしびれる……。腰痛や坐骨神経痛の原因はヘルニアや脊柱管狭窄症など様々ですが、「梨状筋症候群」と診断された方、もしくはそれに似た症状をお持ちの方に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。痛みを感じている場所は、本当の犯人ではないかもしれません。


こんな方に読んでほしい

Before こんな状態
  • 腰やお尻が痛くて湿布を繰り返している
  • マッサージで楽になるが、すぐ戻る
  • 長時間座ると足がしびれてくる
  • 姿勢が悪いとわかっているが直せない
After 骨盤を整えると
  • 根本の原因にアプローチできる
  • 座っていてもしびれが出にくくなる
  • 自然と姿勢が保ちやすくなる
  • 痛みが出にくい体の習慣が身につく

痛む場所は「被害者」だった

腰痛や足のしびれの原因はヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群など様々です。今回は「梨状筋症候群」にフォーカスします。これまで「梨状筋(りじょうきん)というお尻の筋肉が硬くなって神経を圧迫するから起きる」と言われてきました。しかしその後の研究で、梨状筋はあくまでも結果として巻き込まれた存在であることがわかってきました。

梨状筋症候群のこの条件での本当の原因は「骨盤の後傾(こつばんのこうけい)」にあります。梨状筋は悪くない。骨盤が後ろに傾いているせいで、圧迫されて悲鳴を上げているだけです。

骨盤後傾とは、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まった姿勢のこと。この状態で椅子に座ると、体重が坐骨に正しくかからず、お尻の深い部分(梨状筋付近)に集中してしまいます。その結果、神経や筋肉が常に圧迫され続けるのです。

腰へのマッサージや湿布は、圧迫されて悲鳴を上げている場所を一時的になだめているだけ。大元の「骨盤の後傾」が放置されたままでは、立ち上がればまた同じ痛みがぶり返します。

戦う相手は「痛み」や「梨状筋」ではありません。長年の生活で体に染みついた「骨盤を後ろに傾けるクセ」です。ただし、骨盤の後傾がすべての原因というわけではなく、足元の扁平足や体幹の筋力低下など、複数の要因が絡み合っていることも多いです。全体を見ることが大切です。


骨盤を倒してしまう「3つの弱点」

では、なぜ骨盤は後ろに倒れてしまうのでしょうか。骨盤を正しい位置に保つための”支え”が弱っているからです。特に重要な3つの筋肉を知っておきましょう。

弱点① 腸腰筋(ちょうようきん)

骨盤を前側から支え、後ろに倒れないように引き上げてくれるインナーマッスル。ここが弱ると骨盤を支える力がなくなり、後ろに傾いてしまいます。

弱点② 腹斜筋(ふくしゃきん)

お腹の横にある「天然のコルセット」。腹斜筋が機能することで体幹が安定し、骨盤が正しい位置で固定されます。

弱点③ 広背筋(こうはいきん)

背中を広く覆うこの筋肉が、丸くなろうとする背中をシャキッと伸ばし、骨盤が後ろに倒れるのを防ぎます。

また、骨盤が傾く原因は「足元」から始まることもあります。扁平足などで足のアーチが崩れると、膝・股関節が内側にねじれ、連鎖的に骨盤を後傾させてしまいます。足裏のアーチも一度確認してみてください。


今日からできる3つのセルフケア

骨盤の後傾を改善するために、朝・昼・夜でできるストレッチを紹介します。

・「ズキッ」という鋭い痛みを感じたらすぐに中止してください
・「痛いけど気持ちいい」と感じる範囲がベストです
・ゆっくりと、呼吸を止めずに行いましょう

目覚めの腸腰筋ストレッチ
骨盤が正しい位置で一日をスタートできるようリセット
朝の腸腰筋ストレッチ
1
片膝立ちの姿勢になる(正座から片足を前に出すイメージ)
2
骨盤をやや前に押し出すように、前の足にゆっくり体重をかける
3
後ろ側の股関節の付け根が「じわーっ」と伸びるのを感じる
4
自然な呼吸で35秒キープ。左右交互に行う

ポイント:腰が反りすぎないようお腹に軽く力を入れる。膝が痛い場合はタオルを敷く。

座りながら中臀筋リセット
デスクワークの合間に、座ったままこっそりできる
昼の中臀筋リセット
1
椅子に浅めに腰かけ、背筋をスッと伸ばす
2
右の足首を左ひざの上に乗せる(「4」の字のイメージ)
3
息を吐きながら、上半身をゆっくり前に倒す
4
右のお尻の外側が伸びるのを感じながら35秒キープ。左右交互に行う

ポイント:背中を丸めず、胸から前に倒れるイメージで。膝に痛みが出る場合は無理に脚を組まない。

眠る前の仙腸関節ゆるめ
一日の骨盤周りの緊張をリセットして良眠へ
夜の仙腸関節ゆるめ
1
仰向けになり、両ひざをそろえて立てる
2
そろえた両ひざを左右にゆっくりと倒す
3
倒せるところで5秒キープ
4
左右交互に5回ずつ繰り返す

ポイント:痛みが出ない気持ちよい範囲で。体の力を抜いて呼吸しながら行うと睡眠の質も上がります。


セルフケアだけでは足りない理由

セルフケアはとても大切です。でも、長年かけて染みついた「骨盤を後傾させるクセ」は、ストレッチだけで完全に解消するのは難しいのが現実です。

たいようでは、施術(治療)とセルフケアの両輪で根本改善を目指しています。施術で固まった筋肉をほぐし、正しい動きを体に覚えさせる。そしてセルフケアでその状態を日常生活の中で維持していく。この繰り返しが、体を変えていきます。

「参加型治療」で習慣を変える

たいようが大切にしているのは、患者さん自身が「体を整える主役」になることです。施術を受けるだけではなく、日常の悪い習慣に気づき、体に良い習慣へと少しずつ変えていく。

人の体は習慣でできています。悪い姿勢・悪い動きのクセを、良い習慣に置き換えていくこと——それを治療の場で一緒に練習し、日常生活で定着させていくことが、本当の意味での根本改善につながります。

一人でがんばらなくていい。一緒に習慣を変えていきましょう。


まとめ

梨状筋症候群による痛みは、痛む場所だけを見ていても改善しません。骨盤の後傾という根本原因にアプローチし、弱った筋肉を呼び覚ますこと。そして、セルフケアと治療を組み合わせて、体に良い習慣を定着させること。この積み重ねが、再発しない体をつくっていきます。

「長年の腰痛・しびれをなんとかしたい」
「セルフケアを続けても良くならない」という方は、
ぜひたいようにご相談ください。
体・心・場を整えるお手伝いをします。

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